東京でPET-CT検査が受けられるクリニックおすすめ10選!
PET-CT検査は、がんをはじめとした病気の早期発見に有効な画像診断法です。比較的新しい検査機器ですが、東京ではさまざまな医療機関で取り扱われています。
そのため、PET-CT検査で人間ドックやがん検診などを受けたい場合、どこで受診すれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、東京でPET-CT検査が受けられるおすすめ医療機関や、選ぶときのポイントについてお話します。東京のPET-CT検査の費用相場や注意点についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
PET-CT検査とは?
PET-CT検査はPET(陽電子放出断層撮影)とCT(コンピュータ断層撮影)を組み合わせた高度な画像診断です。PETでは体内から放出された放射線、CTではX線で読み取った人体画像をそれぞれ撮影できる性質をもちます。
PET-CT検査は高度な性能から、がんの早期発見や病期診断、転移・再発の確認など、医療機関でもさまざまな目的で使用されています。がん細胞の活動や解剖学的な位置を同時に評価できるため、より正確な診断が可能です。
がんの他に、アルツハイマー病・てんかん・心筋梗塞の検査にも使用されます。
PET-CT検査の仕組み
PET-CT検査は、「FDG」という放射性薬剤を静脈に注射してから画像撮影することで、よりがんが発生している場所を明確にできる仕組みになっています。FDGはブドウ糖のなかに放射線を放出する成分が加わった物質です。がん細胞が通常の細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質を利用します。
静脈注射後、約1時間待ってFDGが全身にいき渡ると、体内に存在しているがん細胞がFDGを取り込みます。その状態でPET-CT装置を使用し、体の断層画像を撮影すると、放射線が放出される部位からがんの存在がわかる仕組みです。PETによってがんが取り込んだFDGから放射線が検出され、CTによって詳細な人体画像が撮影できることによって、がんの位置や大きさを明確に特定できるのです。
PET-CT検査で調べられるがんの種類
PET-CT検査で見つかりやすいがんは頭頸部がん、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん、食道がん、肺がん、乳がん、膵臓がん、食道がん、大腸がん、卵巣がん、子宮体がん、悪性リンパ腫などです。
一方で、PET-CT検査では見つかりにくいがんもあります。がんと関係なくブドウ糖が集まりやすい脳や扁桃腺、乳腺、肝臓、腸管などはPET-CT検査に向いていません。
また、FDGが尿で排泄されやすいため、腎臓や膀胱などのがんも発見しにくいといわれています。PET-CT検査が向いていないがんに対しては、ほかの検査を組み合わせて調べることが望ましいです。
PET-CT検査の費用について
PET-CT検査の費用は自費診療になるケースが多く、高額になりやすいです。一般的にPET-CT検査で保険診療になるのは、以下の病気で特定の条件を満たす場合に限られます。
- 早期胃がん以外の悪性腫瘍や悪性リンパ腫
- 脳のてんかん
- 虚血性心疾患による心不全
- 大型血管炎(※)
- 心サルコイドーシス(※)
これらの病気で、PET-CT以外の検査で明確な診断がつかない場合などでは、PET-CT検査を保険診療として受診することが認められています。そのため、基礎疾患がない方が人間ドックやがん検診を利用してPET-CT検査を受ける場合は自費診療となります。
(※)大型血管炎:大動脈とその主要な分枝動脈に炎症が生じるまれな自己免疫疾患のこと。
(※)心サルコイドーシス:サルコイドーシスという全身性の炎症性疾患が心臓に影響を及ぼす状態のこと。
PET-CT検査の費用相場
PET-CT検査の費用は保険診療の場合、3割負担の方だと約3万円です。自費診療の場合は医療機関によって異なりますが、PET-CT検査のみ受ける場合の相場は約10万円です。人間ドックやがん検診などで、PET-CT検査が含まれているプランを選ぶ場合は、20〜30万円が相場になります。
PET-CT検査の費用を抑える方法
PET-CT検査を保険診療で受ける場合は、高額療養費制度を利用することで費用が抑えられる可能性があります。高額療養費制度には適用区分があるため、条件に当てはまるのであれば利用してみても良いでしょう。東京で受診したPET-CT検査の費用を高額療養費制度で抑えたい場合は、厚生労働省のホームページに詳細が載っているためご参考ください。
また、東京で自費診療の人間ドックやがん検診を受ける場合は、以下のような費用の助成が受けられることもあります。
- 自治体の補助(国民健康保険に加入している方)
- 健康保険組合の補助
- 各医療機関で設定されている割引(ペア割、夫婦割など)
- 医療保険や生命保険のプラン
これらは個人の状況によって異なりますが、健康保険組合の補助などは加入者だけでなく扶養家族なども補助が受けられるケースがあります。当てはまりそうな助成があれば一度調べてみると良いでしょう。
人間ドックに利用できる助成金や保険については以下の記事にも詳しく掲載していますので、気になる方はご覧ください。
>>【2024年最新】人間ドックに使える助成金や保険について解説
東京でPET-CT検査が受けられるクリニックの選び方
東京でPET-CT検査を受けたい場合、以下のポイントに注目して医療機関を探すのがおすすめです。
- 交通の利便性
- アフターフォローの体制
- 検査実績の高さ
- 高度な医療機器
詳しい理由について詳しく解説していきます。
交通の利便性
PET-CT検査の受診先を探す場合は、交通の利便性を重視することが大切です。自宅や職場の近くのほか、公共交通機関が主な移動手段となる方は、駅やバス停からアクセスが良好な場所を選ぶことで受診の負担を軽減できます。
また、PET-CT検査は検査当日だけでなく、後日の結果説明や、可能性のあるアフターフォローのための通院も視野にいれる必要があります。そのため、長期的な視点で通いやすい場所を選ぶことが重要です。
アフターフォローの体制
PET-CT検査後のアフターフォロー体制が充実している医療機関を選ぶことも重要です。万が一、精密検査が必要となった場合、同じ医療機関で一貫して診療を受けられることは大きなメリットとなります。
アフターフォローがおこなわれていると、ほかの医療機関に紹介されるよりも情報の伝達や検査の予約がスムーズに進むため、患者の負担が軽減されます。継続的な経過観察が必要な場合も、同じ医師や医療スタッフに診てもらえることで安心感が得られるでしょう。
検査実績の高さ
PET-CT検査の実績数が高い医療機関を選ぶこともおすすめです。豊富な経験をもつ医療機関では、より正確な診断と適切な対応が期待できます。
特に人間ドックの一環としてPET-CT検査を受ける場合は、日本人間ドック学会の「機能評価認定施設」や日本総合健診医学会の「優良総合健診施設」の認定を受けている施設を選ぶことで、質の高い検査を受けられる可能性が高まります。
高度な医療機器
東京の高級人間ドックなどで使用されている高度な検査装置でPET-CT検査を受けると、より精密で信頼性の高い結果が得られる可能性が高いです。最新のPET-CT装置は、従来の装置と比べてより鮮明な画像を提供し、微小な病変の検出能力も向上しています。また、被ばく線量の軽減や検査時間の短縮など、患者への負担を軽減する技術も進歩しています。
東京でPET-CT検査が受けられるおすすめのクリニック10選
東京でPET-CT検査が受けられるおすすめの医療機関を10施設紹介します。それぞれの特徴や費用相場(税込)を載せていますので、ぜひご参考ください(※)。
(※)2024年11月時点の情報になります。
セントラルクリニック世田谷
セントラルクリニック世田谷は、東京の世田谷に立地し、高級人間ドックも提供している医療機関です。PET-CT検査では、高画質と低被ばくを併せもつPET-CT装置を使用し、がん診療の経験が豊富で読影力の高い医師が対応します。
費用 | 220,000〜330,000円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒158-0093 東京都世⽥⾕区上野⽑3-3-4 |
HP | https://nidc.or.jp/ |
総合東京病院 予防医学センター
画像引用:総合東京病院 予防医学センターHP
総合東京病院の予防センターは、人間ドックの健康診断の検査実績が累計3万人以上と豊富です。画像診断は先進医療機器を利用し、専門医と放射線科医師によるダブルチェックをおこっています。
費用 | 110,000円(PET-CTがんドック) |
住所 | 〒165-8906 東京都中野区江古田3-15-2 |
HP | https://cpm-tokyo.jp/ |
国立国際医療研究センター病院
画像引用:国立国際医療研究センター病院HP
国立国際医療研究センター病院は、高度で最新の医療技術を提供している東京の医療機関で、PET-CT装置は2台設置されています。人間ドックの種類も充実しており、2泊3日でゆっくり受診できるプランもあります。
費用 | 160,000〜340,000円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1 |
HP | https://www.hosp.ncgm.go.jp/index.html |
西台クリニック画像診断センター
画像引用:西台クリニック画像診断センターHP
西台クリニック画像診断センターは、駅から徒歩1分の画像診断に特化した東京の医療機関です。日本核医学会認定核医学専門医による高度ながん検診が受けられます。
費用 | 170,500〜335,500円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒175-0082 東京都板橋区高島平1丁目83-8 |
HP | https://www.ncdic.jp/ |
日本医科大学 健康医療センター
画像引用:日本医科大学 健康医療センターHP
日本医科大学の健康医療センターは、がんや認知症の早期発見に特化した東京の医療機関です。アルツハイマー型認知症のリスクを調べられるアミロイドPET検査も対応しています。
費用 | 132,000~176,000円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒113-0022 東京都文京区千駄木1-12-15 |
HP | https://pet.nms.ac.jp/ |
四谷メディカルキューブ
画像引用:四谷メディカルキューブHP
四谷メディカルキューブは、充実した項目の人間ドックを提供している東京の医療機関で、PET-CT検査の実績数は13万件を超えています。画像診断は、放射線科医と各診療科の専門医、総合判定の3人で見落としのないようにチェックしています。
費用 | 132,000〜429,000円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒102-0084 東京都千代田区二番町7-7 |
HP | https://www.mcube.jp/ |
AIC八重洲クリニック
画像引用:AIC八重洲クリニックHP
AIC八重洲クリニックは東京のなかでも画像診断により特化したクリニックで、90人の医師が診断に対応しています。2023年の画像診断の検査実績は、年間10万件を超えています。
費用 | 99,000円(全身がんPET-CT検査) |
住所 | 〒103-0004 東京都中央区日本橋2-1-18 AIC八重洲クリニックビル |
HP | https://www.m-satellite.jp/ |
東京西徳洲会病院
画像引用:東京西徳洲会病院HP
東京西徳洲会病院は幅広い診療科があり、アフターフォローも一貫してできるのが魅力です。PET-CT検査が含まれた人間ドックのプランも豊富に揃っており、ペアで受診すると料金が割引されます。
費用 | 66,000~256,800円 (PET-CT検査が含まれたプラン、ペア料金含む) |
住所 | 〒196-0003 東京都昭島市松原町3-1-1 |
HP | https://www.tokyonishi-hp.or.jp/ |
市立青梅総合医療センター
画像引用:市立青梅総合医療センターHP
市立青梅総合医療センターは、救急医療やがん診療に力を入れている東京都内の市立病院です。より小さいがんが検出できる半導体PET-CT装置が導入されています。
費用 | 78,000〜125,000円(PET-CT検査が含まれたプラン) |
住所 | 〒198-0042 東京都青梅市東青梅4丁目16番地の5 |
HP | https://mghp.ome.tokyo.jp/ |
複十字病院 健康管理センター
画像引用:複十字病院 健康管理センターHP
複十字病院の健康管理センターは、複十字病院の各診療科と連携しており、健診から診断、治療までスムーズに受けられるのが魅力です。PET-CT検査が含まれている人間ドックのプランも豊富で、男性・女性特有のがん検査が含まれたプランや、夫婦のペア割ができるプランなどがあります。
費用 | 121,770~243,540円 (PET-CT検査が含まれたプラン、ペア料金含む) |
住所 | 〒204-8522 東京都清瀬市松山3-1-24 |
HP | https://www.fukujuji.org/health-management/ |
東京でPET-CT検査を受けるときの流れ
東京の医療機関でPET-CT検査を受けるときの流れについて説明します。
食事制限
PET-CT検査が開始する4〜6時間前から食事を控えます。
受付・着替え
予約していた医療機関に来院し、受付した後に検査着に着替えます。
問診
医師からの問診を受けた後、血圧や血糖値などを測定します。
検査薬の注射
FDGを体の静脈から注射します。
安静
FDGが以全身にいき渡るまで、1時間〜1時間半ほど安静にします。食事や会話などは控えます。
PET-CT撮影
トイレで排尿した後、PET-CT装置に30分ほど横たわりながら撮影します。
会計
体内のFDG量が減るまで30分ほど休憩した後、会計して終了になります。
東京でPET-CT検査を受けるときの注意点
東京でPET-CT検査を受けるときは、以下の点に注意する必要があります。
- 検査が受けられない条件がある
- 糖尿病治療薬は当日投与しない
- 検査前日と当日は激しい運動を控える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
検査が受けられない条件がある
PET-CT検査は放射線や磁気を使用するため、以下の条件に当てはまる人は受けられない可能性があります。
- ペースメーカーを挿入している
- インプラントがある
- 皮膚にいれずみがある
- 妊娠中の方や授乳中の方
- 体内に人工物がある(手術で挿入したプレートなど)
これらに当てはまる人は、PET-CT検査によって人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、必ず事前に医療機関に相談しましょう。
糖尿病治療薬は当日投与しない
糖尿病の治療を受けている方は、PET-CT検査の当日にインスリンなどの治療薬を服用しないよう注意が必要です。治療薬を使用することで、糖が一定の箇所に集まり、検査結果に影響を与える可能性があります。また、血糖値が150mg/dlの場合は、正確な診断ができない可能性があることから、検査を受けられない可能性があります。
検査前日と当日は激しい運動を控える
検査の制度を高めるために、検査前日および当日は激しい運動を避けることが重要です。筋肉の損傷や疲労により炎症が起こると、薬剤が筋肉に集積し、正確な診断結果が得られない可能性があります。長距離の歩行や自転車で医療機関に来院するのも控えたほうが良いでしょう。
まとめ
東京でPET-CT検査が受けられる医療機関は、高級な検査機器を使用している施設や幅広い診療科と連携を取っている施設などさまざまです。東京の医療機関を選ぶ際は、交通の利便性や検査実績など考慮しながら決めると良いでしょう。
PET-CT検査を受けるときは、食事制限や運動制限などの注意点を守りましょう。糖尿病の治療薬の服用や妊娠中などの禁忌条件に当てはまる場合は、事前に必ず相談することが大切です。
東京都世田谷区上野毛にあるセントラルクリニック世田谷では「総合がんPETドック」や「がんPETドック」など、一度のPET-CT検査によって広範囲のがんが調べられる人間ドックのプランが充実しています。高精度な医療機器によって質の高い検査をご提供しておりますので、東京でPET-CT検査の受診先を迷われている方はぜひご来院ください。