人間ドックは何歳から受ける?年齢別おすすめの検査項目について解説

人間ドックは何歳から受ける?年齢別おすすめの検査項目について解説

健康維持のために人間ドックを受けるべきだと理解していても、何歳から受診すれば良いのか、もう少し先でも良いのではないかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

人間ドックを受診し始めるべき年齢は具体的に決められているわけではありませんが、あらゆる病気の早期発見・早期治療のために、若いうちから検討することが重要です。

この記事では、人間ドックを受診すべき年齢や、年齢別の検査項目について詳しく解説していきます。人間ドックの費用の相場や、費用を抑える方法についてもわかる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

人間ドックの目的

人間ドックの目的

人間ドックの目的は、全身の状態を詳細に検査し、病気を早期に発見して早期治療につなげることです。特に生活習慣病やがんなどは自覚症状がないまま進行するケースが多く、気づかないうちに重篤な状態になることがあります。
そのため、人間ドックはこれらの病気の進行を未然に防ぐ重要な役割を果たします。

また、人間ドックの内容は全身の精密検査をおこなうだけではありません。必要に応じて運動や食事などの生活習慣について指導を受けたり、フォローアップ検査を実施したりします。

検査結果に基づいて生活習慣の具体的なアドバイスを受けることで、健康的な体を維持するためのサポートも受けられます。このように、人間ドックは健康管理と疾病予防のために有効で欠かせない手段であり、定期的な受診が推奨されているのです。

人間ドックは何歳から受けるべき?

人間ドックは何歳から受けるべき?

人間ドックは何歳から定期的に受けるべきなのでしょうか?実際のところ明確な基準はありませんが、生活習慣病のリスクが高まり始める30代から受診するのがおすすめです。

30代は働き盛りの年代であり、不摂生が将来の健康に影響を与えやすい時期です。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の予防を目的として、年に1回の受診を検討するのが良いでしょう。
特に40代以降は糖尿病や高血圧症、がんなどの深刻な病気の発症率が急増するため、早期発見・早期治療のためにも30代ごろから人間ドックを受けるべきです。

また、会社の健康診断では35歳を節目に検査項目が増えるため、このタイミングで人間ドックを検討することもおすすめです。
家族にがんの既往歴がある場合や生活習慣病が気になる人、個人事業主など健康状態を自身で管理する必要のある人は、特に受診を検討しましょう。

さらに女性の場合、子宮頸がん検診だけは20代から受診することが推奨されています。

定期的な人間ドックは、自身の健康状態を把握できるほか、生活習慣を改善するきっかけにもなるため、長期的な健康維持に役立ちます。

【年代別・男性】人間ドックでおすすめの検査項目

【年代別・男性】人間ドックでおすすめの検査項目

男性の人間ドックでおすすめの検査項目について年代別でご紹介します。人間ドックの一般的な項目に加えたほうが良いと思われる検査内容を中心にお話ししていますので、ぜひご覧ください。

20・30代でおすすめの検査項目

20・30代男性の人間ドックでは、以下の検査項目がおすすめです。

  • 便潜血検査
  • 下部内視鏡検査(大腸カメラ)
  • 上部内視鏡検査(胃カメラ)
  • 胃がんリスク検査(ABC検査)

20・30代の男性は、大腸がんや胃がんの検査について検討することが大切です。
大腸がんは男性で2番目に、胃がんは4番目に罹患しやすいがんであり、それぞれ30代もしくは40代で発症率が増加します。そのため、便潜血検査や上部内視鏡検査などを受けることが推奨されます。

40代でおすすめの検査項目

40代男性の人間ドックでは、以下の検査項目も検討しましょう。

  • PSA検査(血液検査)
  • 胸部CT検査
  • 喀痰細胞診
  • 呼吸機能検査
  • 腹部超音波検査
  • 上腹部CT検査

40代の男性は、20・30代で推奨している大腸がんや胃がんの検査に加え、前立腺がんや肺がん、膵臓がんの検査も追加すべきです。
男性が罹患しやすいがんとして、前立腺がんは最も多く、肺がんは3番目に多いといわれています。どちらも40〜50代にかけて発症率が高くなるため、このタイミングで検査を検討してみてください。

前立腺がんにはPSA(前立腺特異抗原)マーカーの測定、肺がんには胸部CT検査などの追加がおすすめです。
また、膵臓がんも40~50代にかけて発症率が高まりやすく、発見しにくいがんであるため、この年代から腹部超音波検査などを追加すると良いでしょう。

50代でおすすめの検査項目

50代男性の人間ドックでおすすめの検査項目は以下になります。

  • 心臓(冠動脈)CT検査
  • 心臓MRI検査
  • 心臓超音波検査
  • 運動負荷心電図検査
  • 頭部MRI検査
  • 頭部MRA検査(磁気共鳴血管撮影法)
  • 頸動脈超音波検査

50代になると心疾患や脳卒中のリスクが高まるため、それらに関連する検査を受けることが重要です。
これらの疾患は致死的な状態におちいるだけでなく、後遺症によって介護を必要とする可能性もあります。 

超音波検査を用いて心臓の状態を確認し、頭部MRI検査や頸動脈超音波検査で動脈硬化や血栓などのリスクを評価することがおすすめです。

60代以降でおすすめの検査項目

男性の場合、60代を過ぎたら人間ドックで以下の検査項目も検討してみてください。

  • PET検査
  • MCI(軽度認知症)スクリーニング検査
  • アミロイドPET検査

60代以降は、全身の健康状態を包括的に調べることを目的に、全身がん検査や認知症スクリーニング検査を受けましょう。
60代以降は2割以上の人が何らかのがんを発症しているため、PET検査による全身スクリーニングがおすすめです。

認知症の予防として、MCIスクリーニング検査を受けることで、できるだけ早い段階で認知機能の低下に対応できる可能性があります。これらの検査は健康寿命を伸ばすうえでも重要な役割を果たします。

【年代別・女性】人間ドックでおすすめの検査項目

【年代別・女性】人間ドックでおすすめの検査項目

次に、女性の人間ドックでおすすめの検査項目について年齢別でご紹介します。

20・30代でおすすめの検査項目

20・30代女性の人間ドックでは、以下の検査項目を検討しましょう。

  • 子宮頸部細胞診
  • 乳腺超音波検査
  • 便潜血検査
  • 下部内視鏡検査(大腸カメラ)
  • 上部内視鏡検査(胃カメラ)
  • 胃がんリスク検査(ABC検査)

20・30代の女性におすすめの検査項目は、子宮頸がん、乳がん、胃がん、大腸がんの検査です。子宮頸がんは20代以降、乳がんは30代以降から発症リスクが高まります。

特に乳がんは日本の女性で最も発症率の高いがんであり、家族に発症歴がある場合は特に乳腺超音波検査などのオプション項目の追加が推奨されます。
大腸がんや胃がんも40代ごろから発症率が上昇するため、30代を過ぎたら前向きに検討すべきです。

40代でおすすめの検査項目

40代女性の人間ドックでは、以下の検査項目の追加がおすすめです。

  • 子宮体部細胞診
  • 経膣超音波検査
  • マンモグラフィ
  • 骨粗鬆症検査
  • 胸部CT検査
  • 喀痰細胞診
  • 呼吸機能検査
  • 腹部超音波検査
  • 上腹部CT検査

40代の女性は20・30代でおすすめした検査に加えて、子宮体がんや卵巣がん、肺がん、膵臓がんの検査も受けることが推奨されます。
子宮体がんや卵巣がんは40代以降の閉経前後の女性に多く見られるため、子宮体部細胞診や超膣超音波検査を受けるべきです。
超膣超音波検査では、子宮内膜症や子宮筋腫なども調べられます。

また、40代になると乳腺の数が減少するため、乳がん検査では毎回マンモグラフィを追加することが望ましいです。
閉経後は5年ごとに骨粗鬆症の検査を追加することも推奨されています。さらに、50代ごろの発症リスクに備えて肺がんや膵臓がんの検査も追加することが大切です。

50代でおすすめの検査項目

50代では、女性の人間ドックでも以下の検査項目がおすすめになります。

  • 心臓(冠動脈)CT検査
  • 心臓MRI検査
  • 心臓超音波検査
  • 運動負荷心電図検査
  • 頭部MRI検査
  • 頭部MRA検査(磁気共鳴血管撮影法)
  • 頸動脈超音波検査

50代の女性は、男性と同様に心疾患や脳卒中の検査を追加することが重要です。
50代以降は閉経により骨粗鬆症のほか、動脈硬化や脂質異常症のリスクも高まるため、これらに関連する検査項目にも注目しましょう。

60代以降でおすすめの検査項目

女性で60代を過ぎたら人間ドックで以下の検査項目を追加しましょう。

  • PET検査
  • MCI(軽度認知症)スクリーニング検査
  • アミロイドPET検査

60代以降の女性も、全身がんの検査や認知症の検査を検討してみてください。
女性も男性と同様に60代以降では2割以上ががんを発症するため、PET検査やMCI検査などの全身がんや認知症のスクリーニングが推奨されます。 

人間ドックの費用相場

人間ドックの費用相場

人間ドックの費用相場は、日帰りコースで3万~7万円ほど、1泊2日コースでは4万~10万円ほどです。費用は医療機関によって異なり、使用される検査機器の精度や、追加オプションの有無などによって変動します。

仮に全身のがんの状態を詳しく調べられるPET-CT検査やDWIBS検査などを追加した場合、10万円以上になることもあります。
人間ドックの費用は基本的に全額自己負担であり高額になりやすいため、助成金や割引サービスなどを使用するのもおすすめです。

PET-CT検査やDWIBS検査の費用については以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてお読みください
>>全身がん検査をするには?費用や検査方法を解説

人間ドックの費用を抑える方法

人間ドックの費用を抑える方法

高額になりやすい人間ドックの費用ですが、以下3つの方法で負担を減らせる可能性があります。

  • 自治体の助成制度を受ける
  • 健康保険組合の助成制度を受ける
  • 保険会社の割引サービスを受ける

それぞれ詳しく見ていきましょう

自治体の助成制度を受ける

一部の市町村では、人間ドックの費用を補助する助成制度を実施しています。助成制度の対象は国民腱保険に加入していて、国民保険料の滞納がない人です。

助成額は自治体によって異なり、数千円から数万円程度が一般的です。申請方法は自治体ごとに異なり、事前申請が必要な場合や、受診後に領収書を提出する形式などがあります。
詳細はお住まいの自治体のホームページを確認するか、直接問い合わせてみましょう。

健康保険組合の助成制度を受ける

社会保険に加入している場合、所属する健康保険組合(もしくは健康保険協会)から人間ドックの一部費用の助成を受けられる場合があります。扶養家族も対象となるケースがあるため、自分だけでなく家族分も含めて確認すると良いでしょう。
具体的な補助内容や申請方法については、勤務先や健康保険組合に問い合わせて確認してみてください。

保険会社の割引サービスを受ける

生命保険や医療保険に加入している場合、提携医療機関の人間ドックを割引料金で受けられるサービスを提供していることがあります。このようなサービスは、特定のプランに付帯している場合が多いため、自分が契約している保険内容を確認することが大切です。
利用したい場合は、加入している保険会社に問い合わせて詳しく聞いてみることをおすすめします。

まとめ

人間ドックは30代から定期的に受診することがおすすめ

人間ドックは、生活習慣病のリスクが高まり始める30代から定期的に受診することがおすすめです。定期的に人間ドックを受診することで、病気の早期発見・早期治療につながり、重篤な状況を防げます。
人間ドックは検査だけでなく、生活習慣のアドバイスや指導も受けられるため、生活改善のきっかけにもなり、長期的な健康維持にも役立つのが利点です。

年齢や性別によって発症しやすい病気は異なります。人間ドックを受診するときは、年代ごとに合わせたオプション項目を追加するようにしましょう。

人間ドックは自由診療になるため、基本的に料金が高くなりやすいですが、自治体や健康保険組合などの助成制度や割引サービスなどを利用することで自己負担額を抑えることも可能です。

人間ドックを受けようか迷っている方や、最後に受けてから時間が経ってしまっている方は、上記のような制度も活用して定期的に受診することを検討しましょう。

セントラルクリニック世田谷では、PET-CTやMRIなど高精度の医療機器を導入し、質の高い人間ドックを提供しております。全身の検査はもちろんのこと、がん検査に特化したコースや脳ドック、痛みの少ないレディースドックもございます。人間ドックの受診先をお探しの方は、当院へお気軽にご相談ください。

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